つながらない を巡るこどもとおとなのものがたり
2018年10月12日(金) - 14日(日)
スタジオ空洞
- 作・演出
- 細川洋平
出演
吉増 裕士(ナイロン100℃/リボルブ方式)滝 寛式(はえぎわ)加瀬澤 拓未(劇団献身/ロリータ男爵)横手 慎太郎(シンクロ少女)坂口 辰平
「 」を巡るものがたりをやろうと思った。そのためにはきっと、生まれることと老いることをさけて通れないだろう。
「 」はありふれているのに触れることはできない。あらゆる日々の中にそれはあるにもかかわらず。
こどもがわらっている。おとなはしかつめらしく立っている。まっすぐに歩けばいいのに、それができたら世話がないとでもいいたげだ。
「 」を巡るものがたりをやろうとおもった。まあ、限度はある。でもまあ、やる。おそらく。おそらくこれは、ふりしぼるような命と家族のものがたり。あたりになるのではないかとおもっている。
【コメントを寄せていただきました】
今まで細川君の作品はいろいろと観てきましたが、最近の細川君の作品はとても本人らしいと感じます。細川君のことをどれだけ知ってるのか自信はありませんが、僕が勝手に想像も交えて本人らしいんじゃないかという最近はとてもおもしろいと思います。(劇作家 ブルー&スカイ)
細川くんとは、猫ニャーというナンセンスコメディ劇団の同志だったが、劇団時代から平行して自らの活動もしていた。何となく洒落てて、刹那的で…といったイメージだったが、最近の細川くんは違う。いままでの雰囲気もありながら、気づくとそっとパンツを脱いでいるような、曝け出し感が備わってきたのだ。人が何かを覚悟し始めた頃の作品は、そこに行かなきゃ食べられない地方の珍味みたいなものだ。ぜひ味見していただきたい。(俳優 池谷のぶえ)
【以下は、仮チラシに向けたテキスト】
時間が一方向にしか進まないリニアな世界の“外側の存在”。彼らには積み重なる年月はなくいくつもの“現在”を散発的に体験していく。彼らが私たちに交わるとき、それは悲劇か。
ミニマムにその場でしかできない公演をしたくてここ数年スタジオ空洞にこだわって作ってきました。今回も同じく白い空間で演劇と映像の狭間みたいな演目を作りたいと思っています。人は老いていく時間の中でいくつもの誕生に出会います。それを新たに見つめながら置き去りにされている存在や閉じこもらざるを得ない存在というものにもまなざしを向けていけたらなどと考えています。とにもかくにも今回の演目もこれまで通りのささやかなやりとりや憤りを描きつつ時にはドアンスしたりスイングしたりしてまるで演劇公演そのもののようなことをやりつつひっそりと生きている人間たちや社会との関わりを描いていく予定です。ただこれから台本を書くので全く違うものになるかも知れません。『ドアンス・スイング・ブアース(仮)』に(仮)がありますように、そういうことです。せめて「ほろびて」というユニット名だけでも覚えていただければうれしいです。どうぞよろしくお願いします。
スタッフ
音響設計原田雅史
記録撮影酒井貴史
宣伝美術・宣伝写真寺部智英
- 企画・製作
ほろびて
- 協力
ダックスープ
ノックス
JFCT
ナイロン100℃
リボルブ方式
はえぎわ
劇団献身
ロリータ男爵
シンクロ少女