人は変わる。
年月とともに、変わってしまう。
いいことだろうか。悪いことだろうか。
時間は答えを示さない。私だけがそれを決める。

君がもし、変わってしまった私を見つけて、
今の私と昔の私を、記憶の天秤にかけるとしたら、
それはちょっと、哀しいことだ。

ほんとうは、ただ、ただ、今の私が、
これから出会うであろうあらゆるものと、
あらゆる出来事に、あらためてよろこびを感じられれば、
それでいいはず、なのだから。

これからの世界に、不安もある。
でもきっと、発見に満ちた、
すばらしい旅になるにちがいない。

すこしは迷惑をかけるかもしれないけど、
すこしは、大目に見てほしい。

いや、あらためて言おう。

私は、
決して、
ボンヤリなど、
してないし。

音埜 淳(おとの じゅん)

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過去の思い出に没頭する時、その意識は現在を生きているのだろうか。我々が認識している実在は、互いの共通了解に基づいたものではあるが、全ては個々の脳を通して見られたものに過ぎない。わたしたちは、無限の孤独の中で、この“時”を同じ“時”と仮定して生活しているともいえる。実のところばらばらの個が、個別に命を燃やして瞬間を重ねているのである。

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9 年前に再始動したほろびての、最初の作品を作り直します。ずっとやりたかったけど、なかなか実現きなかった。日本のどこかの片隅の、振り絞るような人々の、もどかしくて乱暴で寂しい交わりを、またやるんです。この 4 人で。やるのです。

細川洋平

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