言葉がこぼれおち
さまざまな点が模様をつくっていく
ポロポロ、にあらわれていく

こぼれていくものたち。無意識とその周辺にあるもの。我々がこうしてキーボードを叩く以前の、ペンを取り紙に書きつける以前の、行動として表出する前のもっと幼い意識たち。自然に立ち上がりふと漏れていく、そういう事象に目を向ける。もしかしたらそれができるのではないか。誰かを見つめることで、何かを見つめることで、できるのではないかと思った。それは結局あらかじめ用意された言葉と体と場所に依存することかもしれないが、それ以降も体内で共振しつづけるような、同時に取るに足らないことでもあり続けるような、そんな作品になるように。